金森長近の城づくりの秘密ー最小限の労力で大野を護る
大野市博物館講座です。
講師は田中孝志氏。生涯学習・文化財保護課兼大野博物館指導学芸員
です。
元亀元年頃、織田信長は周囲を本願寺や雑賀衆、六角義賢、三好三人
衆など多くの有力者に囲まれて苦しい状況だつた。そのころ家臣の金
森長近に城を築かせ大野城主とする。信長にとって大野は美濃街道の
要衝であり最も信頼のおける家臣に任せたらしい。
大野城は亀山に築かれた山城だが、石垣や堀が築かれ周囲には城下町
が形成されている。堀は現在も残っているが赤根川も堀として活用し
たらしい。
城内は容易に攻めてこれないように色々工夫されていた。町人屋敷も
同様で鉤状の道や門をつくり戦いに備えていたという。現在も横町通
には鉤状になった通りがあり、ずいぶん不便な所だと思っていたのだ
が歴史上の理由があると知れば納得できる。
大野城の石垣だが横から見るとSの字状に湾曲した形で積まれている
。地震に強い構造にするためだという。のほほんと見ていては分から
ないが教えてもらうと納得することが多い。
石垣に一部急な石段があるのだが、登城する時の近道だろうと思って
いました。敵の進入を難しくするための工夫らしい。講座は1時間半
休みなしで時間不足のため質問も出来なかったが充実していました。
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